小林しげき活動レポートvol.139「WITH コロナ AFTER コロナ」
国会閉会後も部会や議員連盟が開催されています。
中でも今後自民党の政策づくりに大きな影響を及ぼす会議が
「WITHコロナAFTERコロナ新たな国家ビジョンを考える議員連盟」です、先日設立総会が開催され130人を超える議員が出席しました。
この「WITHコロナ議連(略)」は新型コロナ後の社会のあり方を展望することが目的です。これまで先送りされてきた重要課題を、この機にクローズアップします。そして実現させるための具体的な設計図を政府に提出するのだと理解しています。議連の会長を務める下村博文元文科大臣も、自由な発想による思い切った提言を期待されています。
会議は医療、外交、環境などテーマごとに10以上の分科会に分かれて始まりました。各議員の希望によって配属されますが、私は「教育改革分科会」を希望しました。さらに何を議論するかについても参加者に任されており、初回の分科会では「カリキュラム、幼児教育、秋季入学、教育委員会、非認知教育」など多くのテーマが列挙されました。
分科会の参加者は若手議員、特に当選3期生が多く、より自由闊達な議論が可能です。ただし自民党には既に文科部会、教育再生実行本部など多くの教育関連の会議体が設置されており、屋上屋を重ねてはいけません。
新型コロナを機に、我々には必要なものとそうでないものが見えたのではないでしょうか?一例ですが「オンライン授業」も、これを便利な道具として導入すれば、生徒の自主性を尊重した質の高い学びを実現できると考えます。
今後限られた時間で、中身のある提言を作って参ります。
「コロナが気付かせてくれたこと!
・・・もう、コロナ前にはもどれない」
『令和2年3月31日 朝日新聞 京大名誉教授佐伯啓思さんがコラムを寄稿されました。』
皆が一日でも「早い終息と正常化」を祈る中・・・
それはそれで全くその通りなのですが、あえて問いかけられました。
では、コロナ前の社会は、果たして正常だったのか?
ある知人が言っていた。
電車に乗っていると、河川敷で小学生たちが遊んでいるのが見えた。
公園でも遊んでいた。それを見て、何かほっとした。
昔は、こういう光景が日常であった。
ある高校教師が言っていた。
休校になって初めて、職員室で先生同士が話すようになった。
これまで、多忙のため、話もできなかった。
あるサラリーマンが言っていた。
在宅勤務がふえ、初めてゆっくりと子供や家族と過ごす時間がもてた。
いいかえれば、この10年、20年のわれわれの生活がいかに「異常」だったかという
ことになる。
佐伯先生は、コロナという異常事態が、逆に、この間の異常性をあぶりだしたと言い、
過剰な市場主義、効率主義に疑問を呈されていました。
私は、政治家の一人として、一日も早い終息と正常化を望むものではありますが、
同時に、コロナが気付かせてくれた日常のささやかな大切さも忘れてはならないと思います。
誰もが、大切な人と共に暮らし、三度の食事を美味しくいただけ、毎日ぐっすり眠れる、
そんな社会であり続けることを心より願います。