お知らせ・活動報告

2020.08.17 イベント情報

小林しげき活動レポートvol.142「戦争を知らない世代の責任とは」

「戦争を知らない世代の責任とは」

  平和のありがたさを胸に刻む8月です。戦争に関するニュースやドキュメンタリー番組も多く放送されますが、受身ではなく、積極的に歴史を知る努力が必要です。310万人もの尊い命が失われた悲惨な戦争の記憶を風化させてはなりません。75回目の終戦記念日となる8月15日。毎年全く変わらぬ思いと知識でこの日を迎えていいのか、私は自問自答しています。

正しい判断は正しい知識があってこそ。したがってこの戦争をどう考えるかについては、歴史を正しく知る必要があります。1937年に勃発した日中戦争は長期化し、やがて1941年の日米開戦へとつながり、戦況は激化の一途を辿ります。広島と長崎に原子爆弾が投下されて日本はポツダム宣言を受諾し、戦争は終結します。

 以上は大きな節目を切り取って列挙したものですが、これだけではなぜ日本が戦争に突入したのかはわかりません。世界がどのような状況にあったのか?時代を遡る必要もあります。

 私は県議会議員の頃から「高校の授業で日本史を必修に」と主張してきました。学習指導要領の改訂により新たに「歴史総合」という科目ができました。アジアの歴史の一部として日本の歴史を学ぶ内容と聞いています。大事な事は「何を学ぶか」ですから、まずは我が国が歩んだ歴史を正しく記述された教科書であることを期待しています。

テキスト ボックス: ホームページテキスト ボックス: 公式 LINE 「侵略」か「進出」か?「略奪」か「自衛」か?これまで激しい議論がありましたが、歴史認識を深めることは未来志向の外交のためにも重要です。適切な史実を自発的に学び、偏った自虐史観や思考停止状態から脱却すべきです。私は1964年生まれで戦争は知りません。しかし戦争の悲惨さを諸先輩から直接聞いた最後の世代となります。私たちには平和な時代を次世代に残す責任がある、この決意を強く持ち続けて参ります。

PCR検査の議論に集約するのは危険!

新型コロナウィルス対策で奮闘されています日本中の皆様に心より感謝申し上げます。

 人類の歴史で、感染症を克服したのは天然痘だけと言われており、これは、人類は感染症と共存せざるをえないことを意味しています。

未知の存在である新型コロナウィルスの対策が動き出して、半年が経ちます。世界中で、政府や医学会や研究所、メディアが多種多様な情報を発信しています。次第に解明されて行くとはいえ、未だ「未知」なウィルスであり、人類は共存=戦いが続くことになります。

政府や自治体の対応は、満足な状況でないことは確かですが、新型コロナウィルスによる死亡者数が1,000人強であること、超過死亡が少ないこと(国立感染症研究所によると、1月~4月の超過死亡は、アルゴリズム有りで47人~138人と推定。同期間の新型コロナウィルスによる死亡者累計数は400人弱)を見ますと、結果的には他国と比べれば被害が小さいと言えます。注1

現在、厚生労働省注2のグラフを見ると、感染者の数は急増しています。しかしながら、退院又は療養解除となった者の数も増加しており、8月11日の段階では、感染者数の増加数を上回っています。さらに、死亡者数の増加数は、感染が再拡大した7月以降も微増に留まっています。

感染者の再拡大において、もっとPCR検査を増やすべきだという論調が見受けられます。PCR検査を増やすこと自体は同意しますが、そこに議論を集約するのは、危険だと思います。

PCR検査の議論は、感染者数に焦点をあてており、いたずらに不安を煽り、安心のためのPCR検査が逆効果になります。現在、感染者拡大と死亡者数、療養が不要になった人数の推移を見ますと、症状が出た方を重篤化させない医療体制を充実させることが第一だと思います。症状を自覚された方が、なるべく早く病院に行き、検査を受け、的確な療養を受ける体制の充実です。

以下、事実を列挙します。

①PCR検査の精度は100%でありません。70%程度と言われています。

  ⇒ 偽陰性の人は、陰性と思い、人との活発な接触で、感染拡大につながります。

②サッカーJリーグでは2週に1度のPCR検査を実施しているが、その間に感染者が出ている。

  ⇒ PCR検査をしても、その後、感染することはあります。注3

③初期にPCR検査を増やしたドイツでは、PCR検査数は100万件/週以上だが、感染者類累計者数217,293人、死者数9,201人(8/11 ロベルト・コッホ研究所)となっています。

  ⇒ ドイツは、日本と比較すると、感染者累計数で約5倍、死亡者数で約9倍です。注4今後、秋から冬にかけて感染者が増え、それに伴い死亡者数も増加する可能性は否めません。インフルエンザなど発熱を伴う病気は他にもあり、発熱者の対応をどうするか、医療体制をどうするか、喫緊の課題です.

   

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